カモフカブログ

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ドラマ「拾われた男」5話感想 心を鬼に

ドラマ「拾われた男」

NHK総合 火曜夜10時~放送中

 

俳優・松尾諭のエッセイが原作で、上京して俳優を目指す日々を描いたドラマです。

ディズニープラスでも配信しているようですが、NHKの地上波で放送しているのを見ています。

 

4話もやはり、伊藤沙莉の演技が素晴らしすぎました。

もちろん、仲野太賀も他の出演者も素晴らしいです。

 

オーディションに失敗した諭と結が諍いになる場面、伊藤沙莉のあの迫力は圧巻です。

それまで、穏やかににこやかに俳優の道を応援していた、そこからのふり幅がすごい。

 

神社での願掛けも、諭がオーディションに受かるように、ではなく、そう祈るのかと。

夢を追う人に夢を叶えてとか諦めないでとか言うのは、傲慢なのではないかと感じていると思われますし。

 

そんな気持ちを経てからの、あのセリフにあの行動は、驚きましたし胸に響きました。

どうするのが相手にとって良いのか、深く考えた上で心を鬼にしたあの態度なのかと。

 

結果、諦めずに続けることができ、運と縁に恵まれて良かったですが。

しかし、はっぱをかけて夢を追い続けて潰れてしまう可能性もあるわけで。

そういう不安や苦労を背負う覚悟のあの迫力かなと思いました。

本当に素敵な人だと感じますし、それが伝わってくる演技もやはり素晴らしいです。