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Netflixドラマ「寄生獣 ーザ・グレイー」感想

 

Netflixで配信されている韓国ドラマ「寄生獣 ーザ・グレイー」を見ました。

 

あらすじ

ある夜、空から奇妙な虫達が降ってくる。

それに寄生された人間は、頭部を触手のように変形させて人間を襲うようになる。

頭の一部のみ寄生され元の人格を保っているスーパーの店員スインと、姉が寄生生物となってしまったマフィアの下っ端チンピラ・ガンウ。

二人はひょんなことから出会い、共に寄生生物組織や寄生生物対策チーム「ザ・グレイ」と対峙してゆくことになる。

 

感想

原作は岩明均の漫画「寄生獣 」ですが、韓国を舞台にしたオリジナルストーリーで原作を読んでいなくても全く問題ありません。

自分は原作漫画は読んでおり、好きな作品です。

ちなみに日本で製作された実写映画「寄生獣」やアニメなどは未見です。

こちらは、映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督が手掛けているとのことで見ようと思ったものです。

 

韓国を舞台にしたオリジナルストーリーということですが、人間と寄生生物の中間的存在の主人公など、原作の世界観や設定を踏襲して、生存本能や人間性について考えさせられるとても良い脚色だったと思います。

テンポも良く、登場人物たちそれぞれの思惑が絡み合い、続きがどうなるのかとグイグイ引き込まれました。

寄生生物の描写もリアルなグロテスクで見応えがあります。

日常の中に入り込む不穏感、アクション・サスペンス演出、過去や恐怖と向き合う登場人物たちの心理描写など、それぞれの要素が丁度良く配分されて、最後までとても面白く見ることができました。

 

やはり登場人物が、それぞれに好感が持てます。

辛い過去に苛まれながらも真っ当に生きるスイン、調子のいいチンピラながらもいざという時は真っ当な決断をするガンウ、スインに寄り添う良識的な刑事のキム。

好感が持てる分、中盤の展開はかなりショッキングでしたが……。

 

そして、ひときわインパクトがあったのが、対策チームリーダーのチェ。

ハイテンションで寄生獣にショットガンをガンガンぶっ放す初登場シーンでは、サイコパス的な濃いキャラなのかとも思わされましたが。

過去や真摯な仕事ぶりが分かるようになると、やはり好感しかありません。

それぞれの人物像が伝わる演技も、とても良かったと思います。

 

やはりシーズン2に続きそうな終わり方だったので、シーズン2を期待しています。

ヨン・サンホ監督と言えば、同じくNetflixで配信されたドラマ「地獄が呼んでいる」のシーズン2も期待しているのですが。