カモフカブログ

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大谷翔平の事件と三谷幸喜の舞台「オデッサ」

大谷翔平の通訳である水原一平の事件が大きなニュースになっています。

水原が大谷の口座から不正にお金を引き出し違法賭博業者に送金していたという事件。

水原が出頭して不正送金の手口も明らかになったことで、一区切りついたようです。

 

大谷翔平の活躍は素晴らしいと思いますが、個人的には野球は興味がないので、情報番組が大谷の試合や結婚やらばかり取り上げていたのには辟易していました。

いや、他にもっと大事なニュースがあるだろうと。

 

とは言え、この事件は、どういう状況でそんな大金を引き出すことができたのか?と気にはなっていました。

大谷自身にも何やら疑惑があるのかもといった意見もあったようですが、捜査当局から大谷翔平は被害者であると発表されたようで。

通訳という立場で、口座開設のサポートをして個人情報を手に口座を管理できる状況で、代理人や会計士には大谷の意向などと伝えてその口座に関与させないようにしていた、とのことです。

 

この事件を聞いて連想したのが、三谷幸喜作の舞台「オデッサ」です。

あらすじとしては、1990年代のアメリカ・オデッサで、殺人事件の容疑者として日本人観光客が拘束され、全く日本語が分からない捜査官のために、たまたま近くに住んでいた日本人青年が通訳として雇われて聴取を行う、というものです。

今年の2月に大阪で上演された際に観たもので、演出も脚本も演技も相まって面白いミステリーコメディでした。

こちらは善意や人情から嘘の通訳をしてしまうという場面があるのですが、もし悪意を持った人間に嘘の通訳をされたら怖いな…、とも思ったもので。

 

大谷の事件は、まさに悪意を持って自分の利益のために嘘の通訳をしていたという状況だと想像されるので、いや、本当に怖いなと。

 

他人と意思疎通を行う際に、通訳に限らず別の人間を介することで正確な意思疎通ができない恐れがあると思いますが。

悪意を持って意思疎通を阻害されるというのは、やはり恐ろしいです。