カモフカブログ

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「飯沼一家に謝罪します」個人的まとめと感想 ちょっとどうかしてる…… ※ネタバレあり

テレビ東京で12月23~26日の深夜4回にわたり放送された番組「飯沼一家に謝罪します」の個人的まとめと感想です。

「イシナガキクエを探しています」 を放送したTXQ FICTIONシリーズの第2弾となるフェイクドキュメンタリーホラーで、大阪では多分放送されてないだろうと思いTVerで見ました。

 

※ネタバレのある感想です。

 

tver.jp

 

あらすじ

20年前の深夜に放送された番組「飯沼一家に謝罪します」。

番組の内容は、祭祀について研究している大学教授・矢代がカメラの前で飯沼一家に謝罪するもの。

謝罪の理由は、5年前に矢代が考案した運気を上げる儀式を飯沼一家に行ったところ、結果的に失敗し不幸が降りかかったためと説明される。

矢代が謝罪の儀式を行うと宣言して番組は終了。

異様な内容で都市伝説となっているこの番組が、何故テレビで放送されたのか。

テレビ局の関係者、飯沼一家の関係者に取材を行い、調査を進めてゆくと……

 

まとめ

自分の中で整理するためにも、ひとまず時系列でざっくりまとめてみます。

 

1999年

飯沼一家(父・母・兄・妹の4人家族)が賞金+ハワイ旅行が獲得できるバラエティ番組に家族で出演することに

・飯沼父の経営する会社が資金難で賞金を手に入れたかった

・飯沼兄は引きこもっており、オカルトに興味があった模様

・引きこもりの飯沼兄の代わりに、飯沼父の会社の従業員の甥が替え玉となり飯沼兄として出演

 

出演の前に運気を上げるため、知人を通じて矢代教授に儀式を依頼

・矢代教授は研究成果も兼ねて自身で考案した儀式を行う

・儀式の後に取った写真では飯沼一家の顔が歪んでおり、矢代教授は失敗の可能性を感じるも飯沼一家には伝えず

・儀式の中で、それぞれ頭の中に悪い運気をイメージさせ紙に書き出させる、悪い運気を鏡に封じて壊す、というくだりがある

・それぞれ紙に書かれた言葉は、飯沼父と母と妹の三人は「飯沼兄」、兄替え玉は「数学の成績」であった

 

飯沼一家がバラエティ番組に出演し、賞金+ハワイ旅行を獲得

・飯沼父が行ったチャレンジが、失敗しそうなところが神がかり的に成功

・この時点では、飯沼父、母、妹、兄替え玉は笑顔で明るい様子

 

飯沼一家がハワイ旅行?に行き、番組に依頼されていた旅行のビデオを送付

・ビデオは、明るかった飯沼父、母、妹、兄替え玉が無言で吊り橋やトンネルを歩くなどの映像

・歩いていた場所はハワイではなく日本国内の心霊スポットであった

 

飯沼父、母、妹が家の中でおかしな行動をするようになる

・飯沼兄が、家の中でおかしな行動をする家族をビデオ撮影

・キッチン?に奇妙な大きな輪が吊るされている

 

飯沼兄替え玉の少年も別人のようになり様子がおかしくなる。

・兄替え玉は奇妙な大きな輪を作るようになる、輪は別の世界への入り口的なものらしい

・兄替え玉の母が不審に思い、何があったか調べる

 

飯沼家が火事となり、飯沼父、母、妹は死去

・飯沼兄は叔父の元に引き取られる

 

1999~2004年

飯沼兄替え玉の母が飯沼家での出来事について調べ、矢代教授の儀式について知る。

・兄替え玉の母は矢代教授にテレビで謝罪するように要求

・兄替え玉の母がテレビ放送のスポンサーになるため池田IC食品という会社を作る

・矢代教授が儀式で書かせた紙を兄替え玉の家へ渡す?

 

2004年

飯沼兄替え玉の自宅にて矢代教授が謝罪の儀式を行う。

「飯沼一家に謝罪します」が放送される。

・放送後、矢代教授は行方不明

・放送後しばらくして池田IC食品という会社は廃業

 

2024年

「飯沼一家に謝罪します」についての調査が行われる。

・矢代教授は所在不明のまま

・テレビ局関係者、矢代教授の教え子、飯沼家周辺などで取材

・飯沼兄に取材、現在は妻と子と共に暮らしている

・飯沼兄替え玉に取材、本人からは話は聞けず母親が対応

 

個人的な解釈としては、

矢代教授の儀式で、飯沼家の悪い運気の象徴とされた飯沼兄を封じ込め祓うことが、飯沼兄に呪いをかけるようなかたちとなる。

オカルトに詳しかった飯沼兄は自分を守るまじないをしていた、もしくは降りかかった呪いに対抗した、そのため家族と兄替え玉に呪いが返るかたちとなる。

といった感じなのかと。

 

飯沼家の火事については、ラストのカット、奥に暖炉の火が映り込んでいる飯沼兄の無言の横顔から、もしかして飯沼兄が火をつけたのかも、とも思わされましたが……

 

よく分からなかった謎の部分も残ります。

矢代教授はどこにいるのか。

→謝罪の儀式を行い別の世界に行ってしまった?兄替え玉の代わりに別の世界に行ってしまった?兄替え玉の母の手にかかった?

何故、兄替え玉の母は、スポンサーの会社を設立してまで矢代教授の謝罪のテレビ放送にこだわったのか

→今回の取材でも必ず放送して欲しいなどと言っていたので、テレビで放送する行為が何かしらの儀式の一部なのか?

 

自分はさほど呪術とか怪異に詳しいわけでもないので、また別の方の考察など読んでみたいと思います。

 

感想

映像的には、やはり昔の番組やビデオの荒く不穏な雰囲気は良かったと思います。

取材時の映像も、鏡や鏡のように反射しているガラスなどが印象的で、鏡を使った儀式を連想させます。

 

話としては、子供が引きこもっているのに替え玉まで使ってバラエティ番組に出演しようとする飯沼一家が、不自然というか、ちょっとどうかしているような気もしますが。

そこまで賞金が欲しかったということなのでしょうか。

あのバラエティ番組がどれだけ視聴率があったのか分かりませんが、親しい人は黙っていてくれるかもしれませんが、子供の学校の同級生とかにバレて番組に連絡されるリスクとかあるのではと。

 

教授考案の独自の儀式とかも怪し過ぎますし。

しかし、名のある教授という権威があると信用してしまうものかも知れませんが。

現実的にも有名大学の教授という肩書は重宝されているようですし。

 

こういった儀式は、研究しても理屈では割り切れないですし、独自に行うのもよろしくないのだろうとも。

とは言え、先に書いた解釈に沿うと、飯沼兄のオカルト知識のために失敗の結果になっただけで、矢代教授の儀式自体は成功していたということになる気もしますが。

 

全体的に、家族の中で疎まれた子供、替え玉となったために巻き込まれた子供など、辛い状況に置かれた子供の話でもあり、やるせない印象です。

飯沼兄は家族の中で疎まれ、替え玉で自分の存在を否定されたと感じたのではないかと思うと、いたたまれない。

やはり、飯沼父、飯沼母がどうかしているとしか思えないような……