カモフカブログ

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ドラマ「エルピス」3話 責任を追及したりしなかったり

ドラマ「エルピス」

フジテレビ系月曜10時~放送中

 

3話は、冤罪について取材を進めてゆき、いかに放送するかという様子が描かれていました。

 

過去に被害者遺族にマスコミが心無い取材をしていたということで、なかなか遺族に取材を受けてもらえず。

確かに、殺人に限らず被害者や被害者遺族に心無い物言いをする人間がいますが、マスコミは何のために取材をするのか。

無神経な取材を目にすると、真実を追求するためというより視聴率を稼ぐため話題作りのためというように見えます。

 

芸能人の不倫の謝罪会見など、個人的には正直どうでもよいのですが、いかにして叩こう、言葉尻を捉えてやろう、というような悪意のある記者の質問などがあり、辟易します。

 

しかし、やはりテレビにとって視聴率や話題性などは重要とは思いますし、被害者遺族に取材をお願いする時に言っていた、テレビの人間がどれだけたくさん話したところで遺族の生の声の方が視聴者に強く伝わる、というのも確かにそうだなと感じます。

視聴者に見てもらうためには興味を引く共感を呼ぶ映像が必要で、広く伝えるためにはこういった報道でもそういう部分を考えなくてはならないのかと。

 

そのために、遺族や死刑囚の関係者が顔を晒して取材に応じるというのは、リスクもあるような気がしますし、真摯な取材とは言え複雑な印象です。

今回の件では、遺族の悲しみを伝えるのが目的ではなく、冤罪を訴えるのが目的でその手段として遺族の涙の映像を利用しているというようにも見えてしまいます。

だからこそ、お蔵入りにできないという強い気持ちは納得です。

 

長澤まさみ演じる浅川の、マスコミの誤った報道に対する責任についての言葉も、真っ当すぎます。

政治家など、言うだけ言って間違っていたりその通りにできなかったりしても、実質的に責任を追及されずほったらかし。

マスコミも自分の首を絞めるからかさほど追求しないところもあり、権力の監視という役割を認識しているのだろうかと。

 

そのくせ、間違った発言をした一コメンテーターに対しては、その後訂正謝罪したというのに責任を追及して処分をするとか、どうなのかと。

政権や利権にとって都合の悪い発言に一部誤りがあると責任を追及して、都合の良い発言に誤りがあっても責任を追及しないのでしょうか。

 

話はずれますが、玉川さん、結構好きで見ていたのですが。

ついでに、その某情報番組の冒頭はいつも動物動画の紹介なのですが、個人的にはかなりどうでもいいので、早く本題に入ってくれと思っていました。

こういう癒しの動物動画が好きな人も多いと思うので、まあ仕方がないのでしょうか。