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アニメ「クレヨンしんちゃん」雨穴登場ホラー回感想 歪んでいる… 

8月31日に放送されたテレビアニメ「クレヨンしんちゃん」のエピソード「変な家族だゾ」の感想です。

「変な家」などYoutube動画で有名な雨穴作品が好きなので、出演+脚本ということで見てみました。

クレヨンしんちゃん」は映画は何作か観ていますが、テレビはほぼ見ていないものです。

 

※以下ネタバレがあります。

 

あらすじ

母みさえにお風呂掃除を頼まれたしんのすけ

お風呂に行くと全身黒タイツに白いお面を付けた謎の人物(雨穴)が浴槽に座っている。

物腰穏やかな謎の人物としんのすけは打ち解けるが、みさえは謎の人物を家族だと言い出してしんのすけは困惑。

しんのすけの背後には、ぼんやりとした子供らしき影が現れて……

 

感想

雨穴は本当にそのままご本人出演という感じで、やはり知名度があるのだなと改めて感じました。

家族が操られてしまい自分だけはまともだが言い分を信じてもらえない、というのは映画などでもあったシチュエーションで、やはり怖い状況だと思います。

ここに雨穴のシュールさもあり、背後にちらりと映る子供たちなど定番なホラー演出もあり、面白かったです。

 

とは言え、雨穴作品のやるせない負の感情が垣間見えるようなホラー展開をイメージしていたものの、最後はほっこりした展開に。

さすがに国民的子供向けアニメでは、暗すぎるストーリーにはできないだろうと。

 

謎の人物は、子供たちの気持ちの集合体が生み出した存在ということでした。

母親が働きに出ていて家で一人ぼっちの子や、親が赤ちゃんを優先して理不尽な想いをしている子。

そんな寂しい子供たちの気持ちの集合体ということで、てっきり、しんのすけ家族を妬んでいた、などという展開かと思いきや。

寂しい時でも、街中でしんのすけ家族の仲睦まじい明るい姿を見て元気をもらった、明るく楽しい気持ちになれた、そんな気持ちからしんのすけの家族になろうとしたという。

 

そこは妬む気持ちがくるのでは…、と個人的には思いましたが、ひねくれた大人の考え方でしょうか。

 

しかし、これはリアルにテレビで「クレヨンしんちゃん」を見て元気をもらった、明るく楽しい気持ちになった子供たちという、メタな構図を描いているようにも感じました。

サラリーマンで結婚して子供ができてローンで家を買って…という野原家は、昔は平々凡々なしがないサラリーマン家庭という立ち位置だったと思いますが、現代は正社員で既婚者で専業主婦で子持ち家持ちということで勝ち組と言われそうな社会状況。

そういう家庭環境は時代や個人によって捉え方が変わりますが、親子愛などは普遍的なものとして伝わると思いますし、子供目線の明るく笑えるキャラクターが子供たちに人気なのも分かります。

 

そういうメタな構図を想像していたところ、ラストでは寂しがっていた子供たちが大人になって明るく日常を送る様子が。

やっぱり、リアルに昔テレビで「クレヨンしんちゃん」を見て元気をもらった子供たちが大人になっているということなのだ、と納得のほっこりラスト。

個人的にはほっこりまとめ過ぎなような気もしますが。

ダークなホラー展開を期待し過ぎでしょうか。

 

しかし、ストーリーとしては、子供時代にしんのすけ家族を見て元気をもらっていたのが、大人の姿になって(5歳のままの)しんのすけが過ごす同じ街中にいるというのは、時空が歪んでいるのでは…と。

しんのすけの世界がループしているというか時間が止まっているというか。

長寿アニメ作品に言われがちなネタを入れた、ある意味怖い奇妙な終わり方で成程と。

ほっこりだけではない味わいもあり、やはり面白かったです。