テレビ朝日のドラマシリーズ「相棒」season23最終話(18話・19話)の感想です。
ここ数年テレビドラマはあまり見ていないのですが、「相棒」は見続けているドラマです。
※ネタバレのある感想です。
あらすじ
トクリュウ犯罪対策のため、大規模捜査チームに入ることになった特命係の杉下と亀山。
担当となった連続強盗事件の中の1件が都議会議員の家であり、議員が東京都の不正支出疑惑を追及していることを知る。
強盗事件に不正支出疑惑が関係していると推測した特命係は、派手なパフォーマンスで人気となり国政進出も期待されている都知事に接触するが……
感想
権力者の不正を追及する者が狙われたというよくある構図の事件ではありますが、昨今の闇バイト犯罪も絡めて、昨年の東京都知事選や兵庫知事選を連想させる描写がやはり面白かったです。
キャッチーなパフォーマンスだけで中身のない都知事とか、これが当選するか?大丈夫か?という感じですが、現職が出馬できなかったからという設定があるものの、昨年の都知事選と照らし合わせると現実にありえないと言い切れないところが恐ろしい。
国政進出とか総理の座も狙えるとか、人気だけでそこまでいくか?というのも、ありえないとも言い切れず不安になります。
既得権益を壊す改革者というイメージで支持を集めるも、壊した後に自分の支配する新しい既得権益を作るというところは、関西の自治体も思い出されますし。
最後に都知事に立候補した女性都議が白いスーツ姿だったのも、都知事選の候補をモデルにしてるのか?と。
SNS戦略とか、フィクサー的人物が具体的にどのように関わっていたのかとか、そういうところも描いて欲しかったですが、尺の問題もあると思いますので。
毎熊克哉演じるフィクサー、得体の知れない怪しい雰囲気は良かったですが、住んでいる所のインテリアとかは何となく昭和感があるような。
億万長者とかなら、今風のモダンな豪邸とかに住んでそうな気もしましたが。
今後も絡んできそうな終わり方でしたし、また登場してもらいたいです。
ドラマということで、あからさまな犯罪行為や決定的な証拠があり都知事を逮捕することはできましたが、現実の不正や疑惑ではそううまく裁かれないよなとも思ってしまいます。
とは言え、やはり、ポピュリズムの危うさへの視点や、パフォーマンスだけの政治家に対する辛辣な意見は、共感できますし良かったです。
警察の不祥事のニュースを度々目にする昨今、警察官としての矜持を真っ当に伝えるのも好感が持てます。
今シーズンでは、15話の佐野史郎がゲスト出演のエピソードも良かったです。
こういったトリッキーな脚本は主要人物の説明が不要なシリーズものだからできるのだろうと思いますし、犯罪被害の理不尽さについても印象深いです。
時事ネタの取り入れ方もテレビシリーズならではかと思いますし、真っ当な視点で描いてくれるのでやはり面白いです。
次のシーズンも期待しています。